民泊を始めたきっかけ
子どもが小さい時から10年間ほど家族で留学生のホストファミリーをしていました。様々な国から来る外国人と交流しながら暮らす生活は私たちにとって日常のことでした。その子供が1年間留学したとき、空いた部屋にゲストをお迎えしたのが民泊の始まりでした。
おすすめの過ごし方
ホテルでは体験できない日本の一般家庭の暮らしに溶け込むもよし、ネットとテレビで家にお篭りしてオタクライフを楽しむもよし。都合が合えば観光や買い物にもお付き合いします。誕生日や結婚、婚約の記念に私たちのホームステイに来ていただくこともよくあり、一生の思い出づくりのお手伝いもしています。
旅行者との交流
最寄り駅でのピックアップに始まり、穴場スポットの案内、ご近所さんも交えてのホームパーティーなど様々な交流をしています。一緒に暮らしているように時間を共有できるのがホームステイの魅力です。
持続可能な観光の取り組み
リネン類は純石鹼を使って洗っています。気持ちの良い洗い上がりを感じてもらって環境について考えてもらえたらいいなと思っています。
また、宗教上の理由やアレルギーなどで、旅行中も外食ができない方のサポートも喜ばれています。
民泊をやってみて
京都を含め全国に民泊が増えたことで近隣トラブルなどさまざまな問題が生まれ、住宅宿泊事業法が整備されてもなお「民泊=迷惑、違法」といったイメージが植え付けられてきました。その根本は、ホスト(運営者)、ゲスト(滞在者)、ご近所(生活者)の三者間のコミュニケーションの欠如です。お互いの顔のみえる運営や生身の交流を心がけていればこうした問題は一切おきないどころか、ご近所さんや商店街など地域コミュニティを巻き込んだ国際交流に発展します。とくに、日本の歴史や文化が生活の中に息づく京都という街を世界中の人びとに真に楽しんでもらい、その価値をお互いが認識することで、地域の街並みや暮らしを守り、活かした「サステナブルな観光」のあり方を世界に先駆けて実践できるチャンスでもあります。深刻な財政問題を抱える京都市にとっても、多様な観光オプションのひとつとしてユニークな体験のできる民泊を積極的にアピールすることで、ポストコロナの観光振興や税収向上につながると考えます。
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